
将来なにかものづくりにたずさわりたい、でもそもそもどんな仕事なんだろう?
普段使っている製品ってどんな人たちが作ってるの?
メーカーって・・・なに(笑)?
というようなメーカーの業務に興味のある方に向けて、メーカーの業務内容について組織図をもとに紹介したいと思います。
こんにちは、りょーがです。
わたしは大学院を卒業後、上場企業のメーカーに勤務しています。
今回はメーカーの業務に興味のある方に向けて、メーカーにはどんな仕事があるのか、どんな仕事をしているのかということを紹介できればと思います。
メーカーの仕事をお伝えするために、会社の組織構成を紹介し、それぞれの組織の業務内容をお伝えしようと思います。
わたし自身は機械メーカー勤務であるため、機械製品のメーカーの内容に偏るところがあるかもしれませんが、具体的なモノ(薬とか服とかも含めて)を作っている会社は基本的に同じような組織体制なのではないかと思います。
また理系職なので、理系職の紹介のほうがより詳しくなると思います。
部署が多く、一度に紹介するのは長くなりそうなので、今回は研究開発,設計開発部門について紹介したいと思います。
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メーカーの組織
上図はメーカーの組織図です。
会社の規模や生産しているものの種類によって、多少違いがあるかと思いますが、おおよそ上図で書いた部門の機能をどこかしらで持っていると思います。
上図で、左側が理系、左が文系というように分けています。
それぞれの部門が必ずしも上図のような分け方をされるわけではありませんが、おおよそこのような傾向かと思います。
また上下の軸は市場・客先に近いかどうかを表しています。
製造部門がが客先に近い?と疑問に思われるかもしれませんが、メーカーの場合は生産したものがお客様に届けてその対価を得ることで、利益を得るため、製品に近い製造部門はお客様に近いという扱いにしています。
さて、それでは各部門の業務紹介をしていきたいと思います。
① 研究開発部門
数年から十数年くらい先の製品の種になりそうな技術を開発する部門です。
理系の学校を卒業した方は基本的にこの研究開発部門かまたは、設計開発部門を希望して入社される方が多いです。
そういう意味ではメーカーの花形部門と言えるのかもしれません。
この部門で開発した技術は基本的に設計開発部門に渡り、次世代の製品開発に生かされる形で、製品に貢献します。
また設計開発部門と協力して、開発している製品の技術課題の解決を行ったりもします。
ただし、客先から離れがちなので、市場から求められていることや、現在の製品で発生している課題とかが届きにくいことがあり、ちょっと浮世離れした存在になってしまうかも・・・。
② 設計開発部門
数年先の市場(世の中)に出す製品を設計し、開発する部門です。
わたしが入社以来所属しているのはこの部門におります。
設計開発部門も新入社員が配属希望を多く出す部門です。
設計開発部門は、新規製品の設計を行ったり、作った製品の評価・データ取りを行ったりします。
またすでに市場に出た製品の改良設計や、不具合が発生してしまった場合の対策検討を行ったりもします。
設計というと、図面を描くことをイメージされる方が多いかと思いますが、使用する部品や、それぞれの部品の形や材料が問題がないかということを確認するために、技術的な計算をするというのも大事な仕事です。
理系総合職で入社された方は図面を描くよりかは、技術的な計算・検討の仕事がメインになる方多いと思います。
計算・検討は計算する方法がある程度決まっていることもあるため、全く新しい仕事をし続けるというよりかは、ある程度手順が決まっていることを行うことも多いです。
また図面をもとに調達部門や、生産技術部門、製造部門が動くことになるので、他部門との連携も非常に大切になってきます。
生産現場や調達先、客先からの技術的相談の多くは設計部門に情報がやってくるため、それらの対応も求められます。
設計開発部門は研究開発部門に比べると、最終製品に近いため、その分客先にも近くはなるのですが、しかし、部門の形態によっては客先と触れ合う機会はほとんどない場合もあります。
わたしは直接客先の対応をする部署と客先対応をしない部署と両方の経験がありますが、直接客先対応する部署の方が、社交性や、仕事のスピードが求められ、鍛えられます。
しかし、どうしても回答にスピードが求められるため、小手先のすぐできる対応になってしまうことも多いです。
一方で客先対応しない部署は比較的時間の余裕があり、ある程度はじっくり検討をすることができます(ただし、研究開発部門よりかはスピードが求められることが多いと思います)。
まとめ
メーカーの業務内容(研究開発部門、設計開発部門)について紹介致しました。
今回の記事で皆さんがメーカーへの興味を深めてもらえれば嬉しいです。
今回は以上です。
最後まで見ていただきありがとうございます!