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【メーカー勤務筆者が教える】メーカーの業務内容について【メーカーで働きたい人必見】(生産技術,製造,品質保証,CS部門編)

悩んでいる人
理系志望でメーカーで働きたいけど、どんな仕事があるんだろう?

将来なにかものづくりにたずさわりたい、でもそもそもどんな仕事なんだろう?

普段使っている製品ってどんな人たちが作ってるの?

メーカーって・・・なに(笑)?

というようなメーカーの業務に興味のある方に向けて、メーカーの業務内容について紹介する、前回の続きです。

 

前回の研究開発、設計開発部門編をご覧になりたい方は以下をご覧ください。

【メーカー勤務筆者が教える】メーカーの業務内容について【メーカーで働きたい人必見】(研究開発,設計開発部門編)

悩んでいる人理系志望でメーカーで働きたいけど、どんな仕事があるんだろう? 将来なにかものづくりにたずさわりたい、でもそもそもどんな仕事なんだろう? 普段使っている製品ってどんな人たちが作ってるの? メ ...

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こんにちは、りょーがです。

大学院卒業以来、上場企業のメーカーに勤務しております。

 

前回に引き続き、メーカーの業務に興味のある方に向けて、メーカーにはどんな仕事があるのか、どんな仕事をしているのかということを紹介できればと思います。

前回に引き続き、以下のメーカーの組織図をもとに紹介したいと思います。

 

メーカーの組織

上図はメーカーの組織図です。

上図で、左側が理系、左が文系というように分けています。

それぞれの部門が必ずしも上図のような分け方をされるわけではありませんが、おおよそこのような傾向かと思います。

また上下の軸は市場・客先に近いかどうかを表しています。

 

さて、それでは各部門の業務紹介をしていきたいと思います。

 

① 生産技術部門

設計開発部門が考えた製品どのように作るかを考え、生産するのに必要なものを用意する部門です。

 

なにか手に取れるモノ(食品でも、衣服でも、電化製品でも、車でもです)を作っている会社にはこの部門があるはずです。

 

生産技術職は設計部門が考えた製品をいかに作れるようにするかを考えます。

生産設備の導入や、設備の設計、生産する手順を考えるのが仕事です。

 

直接、製品の形を決めるわけではないですが、品質が安定したものを作り続けられるかどうかはこの生産技術部門の仕事が非常に重要です。

 

この部門は基本的に機械系の出身の方が多いと思います。

ということは機械系の人間はどんなメーカーにでも就職できるということになります。

私は機械系出身ですが、実際素材とかで有名な企業にも機械系出身者の求人があります。

素材系の優良企業で素材系出身の人はなかなか就職が難しくても、機械系出身者はあまり苦労なく入れてしまうというようなこともあったりするので、機械系の人は生産技術職で材料系優良企業を目指すというのはアリかもしれないですね。

 

② 製造部門

生産技術部門が検討した設備、手順で実際にものを組み立てたり、加工したりする部門です。

 

あまり大学を卒業して、生産ラインで実際に組み立てをしたり、何かを加工したりということを行うという方は少ないかと思います。

 

いわゆる職人さんがいらっしゃるのはこの部門で、その道何十年の大ベテランというような方がいらっしゃいます。

基本的に設計部門や生産技術部門はこのような職人さんに頼らなくても安定して製品が作れるように考えなければならないのですが、なかなかそうはいかないのが現実です。

設計部門や生産技術部門の若手社員は製造部門の大ベテランさんには頭が上がりませんし、仲良くしてもらえれば、非常に心強い味方です。

ぜひ若手の方は現場の方たちと仲良くなって、いろいろ教えてもらいましょう。

 

③ 品質保証部門

この部門は第三者的な視点で、各部門で行われている仕事が問題ないかをチェックする部門です。

 

品質の保証というのは製品の設計から生産のすべての工程において行われます。

例えば設計部門に対しては、設計の考え方、手順、評価の仕方が問題ないかという感じです。

また生産に関係する部門に対して、生産の手順、やり方に問題ないか、使用している部品の品質に問題ないかということを確認したりします。

そういう意味で非常に幅広い知識がないと各部署の仕事に問題がないかを確認することができません。

 

製品の生産に関わる各部門が技術の専門職だとすると品質保証部門は技術の総合職といえるかもしれません。

ただ組織が小さいと設計部門が品証部門の役割を担うことになる場合があります。

 

④ CS部門

カスターマーサポート(Customer Support))部門の略称です。

 

客先で製品になにかトラブルが発生した場合に対応する部門です。

また客先で最終セットアップが必要な製品を取り扱っている場合、客先でのセットアップを行ったりもします。

実際に製品がどのように使われているかに触れられる部署です。

 

一方で、直接客先においてトラブルの対応する必要があり、また会社側の都合と客先側の都合の板挟みにあったりして気苦労が多い部門だったりします。

 

まとめ

メーカーの業務内容(生産技術,製造,品質保証,CS部門)について紹介致しました。

 

わたしは日本の製造業はこれらの部門が他国に比べ、優秀だと思っています。

海外の部品メーカーと、日本の部品メーカーのの不具合報告書や小さな部品を比較したりすると本当にそう思います。

ただ、これらの部門は会社の利益に直接的にはつながりにくいので、これらの部署が優秀であると、上流工程の部門がサボってもそれなりの製品ができてしまい、生産性という意味では下がってきてしまうのかなと思います。

わたしは上流部門にいるのでこの点は非常に気をつけなければならないと思っています。

 

今回の記事が皆さんのなにか役にたてば嬉しいです。

 

今回は以上です。

最後まで見ていただきありがとうございます!

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